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「美術」ってなに?どんな勉強?

鑑賞する力を養う「美術」

美術は、小学校まで「図画工作」として行われてきた科目を、より詳しく学ぶための科目です。

一般の学校での受験科目ではないことから、つい手を抜いてしまいがちな科目ではありますが、きちんと学習をすることでその後一生役立つ基本的な知識を備えることができます。

私立学校では中学校から美術教育に力を入れている学校も多く、将来的にクリエイティブな仕事に就きたいと思っている人にとって、基礎的な美的感覚を磨くことができる美術はしっかり学習していくようにしたいところです。

学習指導要領で定められている美術科目の目標は、「表現および鑑賞」を幅広く行っていくことで、社会生活の中で「美術と美術文化に豊かに関わる資質・能力」を育成するとしています。

小学校時代の「図画工作」というのは、どちらかというと自分の手でものをつくりだすということに教育の重点が置かれていますが、中学校以降では優れた作品を鑑賞するための力を養うということも目標に加わります。

中学校以降の美術の授業においては、まずは世界的に有名な作品について、その時代や描かれることになった背景などを学習していきます。

学校によっては課外学習として近くにある美術館に行くなどして、そこで鑑賞した作品についての感想などを提出させることもあります。

美術を効果的に学習していくための方法

子供の時から絵を描いたり造形物を作ることが好き、という人は多くいることと思います。
そうした人にとっては物を創作するという事こそが楽しみになりますが、よりよい作品を作っていくためにはよい作品に多く触れるということも必要です。

授業では美術に関するテクニックを学んだり、ブロンズなどを使ったより高度な加工技術について実践をしていくことになります。

受験と関係がないからといって、及第点さえとれればよいとほとんど学習をしないという人もいるようですが、美術鑑賞に関する知識はその後一生使える教養となり、必ず大人になったときの自分自身の素養として備わってくれるはずです。

また学生時代の美術作品が高い評価を得ることにより、その後クリエイティブ系の仕事に就くきっかけになっていったりもします。

美術の授業のテストとして出題されることとして、有名な作品の名前や時代といったものの他、色彩理論や美術作品の手法といったものがあります。

構図のとりかたや、作品で使用されているテクニックなどといったものもよく出題される問題傾向になっているので、ぜひ学生時代のうちに基本的な知識を覚えておいてもらいたいです。

なお作品についての成績はきちんと評価基準が決まっているので、課題製作においては指導された方法に従って作品を作り上げるようにすることで、成績を高めることができます。