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青少年のネット利用事情

ネットのリテラシーが必要とされる時代

ここ二十年で、社会が最も大きく変化した点はなにか?と考えると、やはりインターネットの普及を挙げることが出来るのではないでしょうか?
家庭用パソコンやスマートフォンの普及によって、多くの人が子供の頃から簡単にインターネットに接続し、利用することが出来るようになりました。
では、実際青少年によるインターネットの利用状況というのはどのようなものになっているのでしょうか?

内閣府が行なった「青少年のインターネット利用環境実態調査」を元にして見て行きましょう。
この調査は10歳から17歳の子供と保護者を対象にして行なったものです。
これによる回答では、青少年の76パーセントがインターネットを利用しているとしていました。
小学生で53パーセント、中学生で80パーセント弱、高校生で96パーセント弱という結果です。

利用時間については、高校生で3時間、中学生で2時間、小学生で1時間強と、年代を追う事に伸びていることが分かります。
実際、全体の63%が2時間以上のネット利用をしており、20パーセント弱が5時間以上利用している、という結果となりました。

ネットに接続する機器としてはスマートフォンが最も多く、ついでノートパソコン、そして携帯ゲーム機と続きます。
利用目的についてもゲームが最も多く、ついで動画視聴、さらにコミュニケーションと続いている、という状況です。

これらの状況について、問題とする声もある反面で、今後の社会においてネットの利用というのは不可欠になっていくことを考えると、リテラシー教育を行なった上で積極的にネット利用をさせるべきだ、という声も聞かれます。
いずれにしても重要であるのが「インターネットリテラシー」です。

リテラシーの問題

インターネットに存在している情報というのは、玉石混交です。
良い情報、悪い情報、正しい情報、誤った情報、様々なものが存在しています。
これ自体がインターネットのメリットでもあり、自分で情報の取捨選択を行なっていく事ができるわけです。
しかし、子供であることを考えると「情報が正しいものである」と盲信してしまう可能性もあり、これがインターネットリテラシーの問題へと繋がっていきます。

また、SNS等を利用することによって事件などに巻き込まれてしまうケースというのも少数ながら存在しており、子供を守るという観点からインターネットに対して何かしら制限を設けることは重要である、という声も多く聞かれます。
特に最近問題となっているのが「既読無視」の問題でしょう。
コミュニケーションツールの発展によって、誰かが誰かと常に繋がっていられる状態になってしまっていることが、却って人間関係に問題を発生させる原因に繋がっているという指摘があります。
今後、これらを青少年が利用する場合どう制限を行なっていくのか、ということが1つの課題となるでしょう。