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「保健体育」ってなに?どんな勉強?

思春期の心身の発達について学ぶ「保健体育」

保健体育は中学・高校で習うことになる必須科目の一つです。
体を動かす体育の授業と異なり座学が中心となることから、テストにより成績が決まることになります。

もともとは1949年に改定された「学習指導要領」において、それまで「体育科」として設置されていた科目が新たに「保健体育」という名称になったものです。

主な学習内容は、子供たち自身の心身の発達過程や保健・衛生についての基礎知識となっています。

中学生になった子供たちは自分の体の大きな変化を実感するところであり、第二次性徴期として男女とも体質に大きな変化を迎える時期です。

そこで自分自身の心と体について理解しながら、自分と異なる性の特長を知って、お互いを思いやる気持ちを養っていくようにします。

特に近年ではインターネットによる誤った性に関する情報が氾濫しているということもあり、適切な知識を早い段階で子供たちに教える「性教育」の重要性が社会問題になってきます。

保健体育というと性教育の部分のみがピックアップされがちですが、それだけでなく運動を理論的に考えて行うことができるようになったり、病気やケガを防ぐための方法を学習していきます。

自然災害時の避難方法や、緊急時の応急手当といったことも保健体育の学習指導に含まれてくるので、その後の社会生活で確実に役立つ学習内容であると言えるでしょう。

効果的な保健体育の学習方法

保健体育は成績がつけられる時は実技である体育科目とともに加点されるので、学習がなかなか難しいといえます。

もともと主要五教科ではない「副教科」であることから、あまり真面目に勉強をして時間をとられたくないと考えている人も多いのではないでしょうか。

ですので保健体育のテストでよい点を取っていくためには、より効率よく学習をしていくという方法が求められます。

保健体育の学習方法の基本となるのが、試験範囲の把握と重要な項目の暗記です。

保健体育の教科書はどの会社のものも決して厚いものではないので、毎回のテスト範囲も広くはありません。

ほとんどの学校では保健体育の授業ではあらかじめプリントなどで試験範囲を提示してくれますので、学習をするときはその配布物をもとに、確実に点数がとれるようにまとめていくことが大切です。

学習内容も物理や化学のように応用問題が出るということのない基本問題が中心になりますので、重要なポイントだけでもしっかり押さえておくようにするだけでもかなり点数が違ってきます。

保健体育の内容は普段の生活に密着したものが多いので、つい「分かったつもり」になってしまうことが多いのですが、改めて問われると回答するのが難しいということもよくあります。