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「地理」ってなに?どんな勉強?

中学から社会の一分野として学習する「地理」

小学校までは「社会」であった科目は、中学校になると「地理」「歴史」「公民」という分野に分かれます。

公立中学校で配布される教科書は、地理・歴史・公民・社会科地図という4冊となり、1年ごとではなく通年で使用されていくことになります。

地理の教科書で習うことはまず地球全体の大陸や国などの地域分布図から始まり、そこから地球儀や世界地図を使った読み方、さらにそれぞれの地域の特性やそこに住む人達の特長などを学習していきます。

社会を学習する意味は、自分の身近な地域や日本だけでなく、世界全体の様子を俯瞰的に理解できるようにするということです。

日本と全く異なる気候や地形をしている国々で、どういった人たちがどのような状況で生活しているかを理解することにより、グローバルな視点を身につけることができるようになります。

テストや受験科目としてはどちらかというと歴史の方が目立ちますが、暗記をすることにより確実に点数が取れる科目であるため、地図を基にどこでどういったことがポイントになっていくか、空間的に理解をしていくことが大切です。

地理の効果的な学習方法

地理の勉強といえば誰しも一度は通るのが白地図の作成です。
白地図を国ごとに塗りつぶしたり、国名を記載したりといった作業は大人にとっても懐かしい学習方法です。

ただ学習の難易度ということで言うと、難しいのはその先にある地域ごとの特性をグラフや表から読み取っていくことです。

世界の人口動向や交通量、産業製品や輸出入の関係といったものは、グラフをもとにして回答していくことになるので、それぞれの地域の特長をしっかり理解しておかないと素早く回答することができません。

地理の教科書の後半になってくると、日本国内の地形や気候の特長などが多く問われてきます。
日本国内の中にも独特の地形や他の地域にはないような特性を備えた場所が多くありますので、そうしたところをしっかりと押さえて学習をしていくようにしたいところです。

センター試験における地理は「地理B」という名称となっています。
選択科目で「日本史」「世界史」「倫理」などの中から選択するということになっていますが、他の科目よりも暗記の度合いが低めであるということが特長です。

もちろん地形や山脈、河川の名称といったことは暗記をしていなければ回答ができませんが、設問の多くはそれらの地形を前提とした地域の特性が問われます。

暗記ができていない部分も、きちんと地形や地域の特長を理解していれば、そこから論理的思考を基に正答を導き出すことが可能です。

「地理B」には「系統地理」という気候や地形を問う問題と、「地誌」という産業や農作物などについて問われる問題があります。