スロバキアの教育制度について

ヨーロッパ大陸の中心にある小さな国スロバキア

スロバキアは日本にいてあまり耳にすることのない国です。
年配の方は「チェコスロバキア」という名称で国名を覚えていることもよくありますが、これはかつてスロバキアは隣国のチェコと統合されていたためで、現在ではそれぞれ独立した国家として機能しています。

簡単にスロバキアの歴史について触れておくと、最古の人類の歴史は紀元前5世紀に遡ります。
紀元前5世紀から紀元後833年までスラブ人の部族が現在のスロバキア地域に住んでいたようで、のちに大国の一部として統合されます。

しかし1018年にはハンガリーに吸収され、それから約900年に渡りハンガリー軍によってこの地は統治をされることとなります。

東スロバキアにあるスピシュ地方は1412年~1772年までポーランドの侵攻を受け、16世紀には治めていたハンガリーがトルコ人によって占領をされるとハンガリーの首都がスロバキアの現在の首都であるブラチスラヴァに遷都となり、スロバキアは実質的にハンガリー国の一部となります。

第一次大戦後にはチェコスロバキアとして隣国との統合がされることとなり、第二次世界大戦中になるとソビエト軍がその地を占領したことにより、戦後長らく共産主義国として運営されました。

1968年のプラハの春により急激に共産主義は衰えておき、チェコスロバキアの統治機構が実質的に破綻をしたことでスロバキア人が民族主義を唱えるようになり、1993年よりチェコ共和国とスロバキアは分離することとなりました。

2004年からはスロバキアはEUや北大西洋条約機構に加盟をしており、古い歴史のある新しい国として独自の機構による政治がされています。

レベルの高い普通教育と専門性の高い理工系教育

共産主義国から分離独立したスロバキアは現在工業国家となっています。
国策として同時の税制を導入することにより外資を呼び入れ、品質の高い工業製品を数多く生産しています。

これはスロバキア国内の優れた教育方法による理工系人材の育成も関係しており、特に自動車生産においては大きな強みを発揮しています。

しかし現在では産業構造の変化に伴い、高学歴志向が国民全体に見られるようになっています。
スロバキア国内には全部で23校の国立大学がありますが、希望者全員を受け入れることができず新たに私立大学10校が新設されました。

義務教育期間は長く小学1年生~高校1年生までの6歳~16歳までの間です。
しかし高等学校は卒業まで4年間がかかるので残りは学費を支払って在学をすることになります。

教育水準はかなり高い一方で教育施設において障害者や移民への配慮に欠けるというところが問題視されており、今後は差別撤廃とより高度な人材育成が求められます。