勉強熱心な韓国の学校

日本以上の学歴社会とされる韓国

韓国の学校教育制度は基本的には日本と同じ、6・3・3制となっています。
義務教育も日本とだいたい同じく、初等学校の6年制と中学校3年制となっています。

中学校を卒業したあとにはそれぞれの学力に応じて高等学校に進学していくことになるのですが、その種類は「一般高校」「特殊目的高校」「特性化高校」という分類があります。

このうち最も進学者が多いのが「一般高校」で全体の70%を占めています。
驚くのが一般高校の入学基準で、これは高校受験や推薦ではなく、くじ引きで入学する学校が決まるという点です。

進学を希望する学生は第1志望~第20志望までをリストにして提出し、希望の抽選に外れたら次といったように順次選考が行われて当たった場所に通うこととなります。

なおこの一般高校にはレベルの差はほとんどなく、韓国内のどこに入学をしても学力レベルに極端な差が出てしまうことはありません。

一方で早期エリート教育として機能しているのが「特殊目的高校」です。
特殊目的高校とは、芸術高等学校や体育高等学校、科学高等学校、外国語高等学校というように特殊な才能がある生徒のみを募集しており、入学に際して厳しい選別を受けることになります。

もう一つの「特性化高校」は商業高校や工業高校といった専門学校色の高い学校となっており、こちらも先に願書をうけつけ推薦枠として内申書と中学校の成績をもとに合否が決定されます。

このように書くと高校までは比較的楽に進学ができるように思いますが、韓国における学校制度の厳しさはその後の大学受験にこそあります。

韓国内の就職は学歴がかなり意味がありますので、難しい大学入試をいかにして切り抜けるかによってその後の人生が大きく変化していきます。

文字通り命がけになる大学受験

韓国における大学の共通入試として「修学能力試験」というものがあります。
一般では「修能」と言われる試験ですが、これはそれまで学んだ12年間の知識を総動員して望む非常に難易度の高い試験となっています。

過去に韓国の修学能力試験で大量の不正があったことが日本でも少し伝えられたことがありましたが、これはこの試験の合否が人生を変えるほど強いインパクトがあるということが背景にあります。

試験に遅れそうな学生をパトカーがサイレンを鳴らして誘導したり、当日の混雑を見越して鉄道など公共交通機関が大幅に本数を増やしたりと国民行事のようにもなっています。

一方で難しい大学入試を通った大学生がその反動で一気に気持ちがゆるんでしまうということもあるようで、入学後に羽目をはずして遊んだり、海外への留学を希望したりといったことも珍しくはありません。