デンマークの教育で大事にされていることとは

世界で幸福度第1位の北欧の代表国

北欧はここ近年日本で急激に注目が集まっている地域です。
火付け役となったのは北欧家具ブームで、スゥエーデン発祥のIKEAなど北欧家具や北欧食器は今も大人気商品として多くのブランドが取り扱われています。

「北欧」という名称はスカンジナビア半島にあるデンマーク、スゥエーデン、フィンランド、ノルウェーの4国を指すときに使用されるもので、いずれの国も北極にほど近い独特の地理気候の条件による独特の風景が広がっています。

北欧を表すもう一つのキーワードとして、福祉や教育の優れた実績があります。
日本においても今後北欧を見本にした教育や福祉をしていこうという意見が多く聞かれるようになっており、そのあたりの充実が世界一の幸福度を達成する要因となっています。

プログラムのない保育により自己責任自己決定の意識を作る

まずデンマークの教育制度を語る前に知っておきたいのが、それを支えるための高い税率です。
国民所得税は25%、平均所得税は50%と諸外国と比較してかなりの率であるにも関わらず国民から支持をされているのは、その税収が教育分野に多量に回されているからです。

日本においては何かと苦労の多い教職ですが、デンマークや北欧の国においては社会的地位の高い名誉職となっており、権限もかなり多くなっています。

それは幼児期からの教育方針として「自己責任自己決定」を教えることとなっているためで、幼いうちから自分の頭で考え、その責任を自分でとるという意識を持てるように教えていきます。

そのための授業は画一的な指導要領によるものではなく、かなり教師一人ひとりの技量が試されます。
具体的な例としては、英語の授業と救急救命法の授業を合わせて行うといったように複合的な授業を自由に行えるということがあります。

ただし完全にカリキュラムを教師が自由にしてよいというわけではなく、国としてもどういった教科を重点的に行うかといった指示をしていきます。

ここ最近では基本科目である国語と算数の時間を増やし、語学教育を早期化するといった現代に役立つ教育方法へとシフトしています。

今でこそ平穏な北欧地域ですが、過去の歴史を見ると数多くの戦争や侵略が起こっています。
近年最も大きな出来事としてドイツ軍によるデンマーク侵攻があります。

これは1940年4月にドイツ軍がデンマークとノルウェーに侵攻した事件で、不可侵条約を結んでいたはずのドイツ軍に侵攻されたということで大きな混乱が起こりました。

現在もこのときに移住をした人や後に移民となってきた人たちがデンマーク国内にいるのですが、学校の授業において歴史的経緯を理由に敵視しあうことは全くありません。