カンボジアの小学校で学べること

教育制度において日本と馴染みの深いカンボジア

カンボジアは正式な国名を「カンボジア王国」といい、首都プノンペンを中心とする人口約1500万人の国です。

場所は東南アジアで北にタイとラオス、東から南側にかけてをベトナムに隣接しています。
国の西側はシャム湾(タイ湾)に面しており、アンコールワットなど豊富な観光資源があることから日本からの観光客も数多く訪れます。

しかし現在こそのどかな風景の広がるカンボジアですが、ほんの数年前までは内戦状態が続いており、現在も国内には600万個にもおよぶ地雷が埋まっているとされています。

カンボジア国内の地雷はベトナム戦争が起こった1960年の後半頃のものが最も多く、その後も70年代、80年代、と大きな戦争が起こったことからもはや正確な位置は誰にもわからないほどおびただしいほど埋められてしまいました。

未だに埋められた地雷によって怪我をしたり命を落としてしまうカンボジア国民がおり、これまで地雷がもとで手足を失ってしまった人は約25000人以上にのぼります。

危険な国土ではあるものの一応は教育制度は整えられており、日本と同じ6・3・3の12年制のうち最初の9年間が義務教育となっています。

現在のカンボジアの教育制度における最大の問題は慢性的な教室と教師の不足です。
内戦の影響により人員や施設が失われてしまったことがまだ影響しており、完全に立ち直るにはまだまだ時間がかかりそうです。

そこで海外からカンボジアの国内の福祉制度を援助する組織や団体が多く訪れており、日本も数多くの人材をカンボジアに派遣して教育を受けたい子供たちの受け皿となっています。

足りないものは多いものの学習意欲は高い

カンボジアの小学校では十分に教育に使用する用具が準備できているとはいい難く、教科書や教材セットは基本的に貸出となっています。

習える科目はだいたい日本と同じで国語・算数・理科・社会・体育・外国語です。
音楽や図工などの科目は全て社会科に含まれており、生徒たちは熱心に勉強に励んでいます。

カンボジアの小学校の多くはかなり傷みの激しい建築物となっており、中には屋根が壊れて雨漏りをしていたり壁や机、椅子が壊れてしまっていることもよくあります。

日本から募金を集めてカンボジアに小学校を建築しようとするボランティア活動もよく行われるのですが、せっかく建物を作っても給食用の食料が配給されなかったり、水道が引かれていないため水汲みに数十キロ先に移動しなければいけなかったりで、結局生徒が離れてしまうということもあります。

教育環境は決して十分ではありませんが、現在の生徒の中でも特に成績がよい人は「将来教師になりたい」と考える人が多くいます。